誌面版「BACKCOUNTRY RESEARCH」の巻末に掲載された同記事をWEB版ではフルバージョンでお届け!
中越の名峰「粟ヶ岳」
北東から南西に日本海に面して細長い新潟は、日本海に面し自然豊かでそして何より食文化も多様な県。そんな自然一杯の新潟で遊んで、そして食したい!とまず向かったのは株式会社モチヅキの拠点三条市。今回「遊」で選んだのは三条市の中心部から車で45分ほどのところにある三条を代表する名峰“粟ヶ岳”。昨年モチヅキのプライベートブランドとして誕生した「TEPPA」の4種の鉈にはモチヅキの周辺を代表する山の名前が付けられ、粟ヶ岳はそのひとつでもある。
ルートはいくつかあるが、今回はもちろん三条側の下田コースをチョイス。林道から沢沿いをとおり、淡々とした登りが続き尾根へ。途中鎖場や痩せ尾根があり飽きさせない。山行したのは昨年10月下旬、紅葉の見ごろには少し早かったが顔を撫でる尾根風は十分秋を感じさせてくれた。
特徴的な痩せ尾根、午(うま)の背を越え、最後の胸突き八丁を越えると360°の大パノラマがひろがる山頂に到着。この日は薄曇りであまり遠くまでは見渡せなかったが、眼下に広がる三条や加茂の街並み、そして守門岳、越後三山、遠く佐渡や飯豊連峰まで観え、十分楽しむことができた。
山頂ではちょうど昼時ということもあって地元の方と思われるお父様方が缶ビール片手にコッヘルでツマミ作りながらワイワイやっている。めちゃめちゃ楽しそう!「あ~俺も早期リタイアしてあんな山Lifeを楽しみたいな~」などとお父様方を脇目に下山開始!そう、こちらもお楽しみの「食」が待っているのだ! 今回の粟ヶ岳 下田コースのすぐ下には「八木ヶ鼻オートキャンプ場」と温泉施設「いい湯らてい」があるので、キャンプ場ベースに登山して下山後の温泉を楽しみ、道の駅「漢学の里しただ」でジェラートやソフトクリームでHP回復してお土産を買って帰るのがおススメ。
新潟5大ラーメンが一角「背脂ラーメン」
さて、今回の「食」は決めていた。三条とは切っても切れない隣町、燕市発祥で最近では「燕系」ともいわれる“背脂ラーメン”!新潟5大ラーメンのひとつであり、煮干しベースの醤油スープに甘みのある背脂、そして極太麺というのが特徴だ。筆者はこの背脂ラーメンに目がない!「俺の血管には背脂が流れている」と言えるぐらいだ。そんな筆者が今回選んだお店は、数ある背脂ラーメンを提供しているお店の中でも群を抜いて人気があり、平日でも行列の絶えない名店「杭州飯店」。今回はオーナーの徐さんに取材させてもらえるということで筆者にとってまたとない機会でワクワクが止まらないのだが、まずは一杯!気持ちではなく腹を落ち着かせなければ。
今回オーダーしたのはもちろん定番の“中華そば”!背脂好きの筆者はもちろん“大油”&玉ねぎマシで!そして杭州飯店のもうひとつの名物“餃子”!この餃子は4個と2個があるのだが、筆者の定番は2個!1個がとにかくデカいので4個は無理なのだ。。オーダーを済ませ、待つこと数分、やって参りました!ご対麺!見よ、この雪化粧をしたかのような背脂の美しいこと。初めて見る方にとっては「うわっ背脂ヤバ」ってなるかと思うが、実は然程こってりはしておらず、初めて食べる人は大体「意外とあっさりしてるね」となる。節がしっかりと効いたスープにこの背脂の甘みが何とも言えず、そしていい仕事をしているのが玉ねぎ、玉ねぎの風味と歯ざわりでスープが後を引き、気づけば完飲ということも。食べごたえのある麺にスープと背脂時々玉ねぎ・・・とにかく箸が止まらない。
おっと、冷める前に餃子も頂こう。いやほんとデカい。箸でつかんだ時の圧巻の重量感、一口頬張れば口いっぱいに広がる肉肉しさと野菜のシャキシャキ感で満たされ、餃子はサブでないことを思い知らされる。餃子の皮の炭水化物と合わせれば、もはやパーフェクトフードである。
もう一つの名物 餃子。一つ一つが大きい!
そんなこんなで一心不乱に黙食しすべて完食!いや~今日も旨かった杭州飯店!歯に詰まったメンマをシーシーして、さて、財布を用意して。。いやいや取材だった。。もうお腹も心も満たされ過ぎて余韻に浸りながら帰ってしまうところだった。。因みに筆者は最後に水を飲まない。もう少しだけ余韻に浸りたいのだ。
さて、気を取り直してオーナーである徐 直幸さんへの取材開始!
取材の内容は後編へ!ついに背脂ラーメンの歴史が紐解かれる!
次回は杭州飯店のオーナー徐さんにインタビューするぞ!
杭州飯店
新潟県燕市燕49-4 TEL:0256-64-3770
営業時間 平日11:00〜14:30、17:00〜20:00
土・日・祝11:00〜20:00売切次第終了 月曜休
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