村石太郎流|MSRティンハイムの設営方法

ティンハイムは厳しい環境の北欧、ラップランドでのバックパッキングを前提に作られた高耐久・全天候型のテントです。
性能を正しく発揮するには、正しい張り方を知っている必要があります。
MSRが紹介している基本的な設営方法もありますが、設営方法は環境や状況、熟練度によって異なります。
今回は、アウトドアライターの村石太郎さんがお勧めするティンハイムの建て方を教えてもらいました。
この張り方をすると、さらに効率よく綺麗に張ることができます。
純正の張り方でうまくいかない場合は、こちらで試してみましょう!

付属品の内容

  • 本体&インナー(ガイコードを含む)
  • ポール
  • ステイク
  • フットプリント

設営方法

所要時間: 10分

  1. フットプリントを広げる

    まず最初に平らで、水捌けの良い場所にフットプリントを広げます。
    ティンハイムは非自立型テントなので、最初に場所をしっかりと決めないと張り直しは苦労することになります。

    POINT】
    ・ティンハイムは自立型テントではありません。設営後に移動することが難しいため、慎重に設営場所を決めましょう。
    ・ティンハイムの入り口は一箇所です。この時にどちらが入り口になるかをシミュレーションして広げておきましょう。

  2. 本体を広げて、後ろ側をステイクダウンする。

    広げたフットプリントの上に、前後を確認しテント本体を広げ、後ろ側のステイクループ2箇所にステイクを打ち込み固定します。

    【POINT】
    ・後ろの短辺に緩みがないようにステイクダウンしておきましょう。
    ・後ほど微調整ができるので今は大まかな位置でも大丈夫です。

  3. ポールを組み立てる。

    ポールを組み立てて、ポールを通すスリーブ(筒状)の近くに用意します。

  4. ポールをスリーブに通す。

    用意したポールを前後のスリーブ2箇所に通しましょう。

    【POINT】
    ・無理をせず、シワを伸ばしながらゆっくり通しましょう。無理をするとスリーブが破損する可能性があります。
    ・均等に出すのではなく、片側は少しだけ出しておくと後で楽になります。

  5. ポールの両側を本体のグロメット(挿込金具)で固定する。

    ポールのエンドティップを本体についているグロメットに挿し込み固定します。

  6. 前後両方ポールを固定します。

    前後両方のポールを固定しましょう。

  7. 前側を引っ張り、ステイクダウンする。

    前側の裾を引っ張ると、テントが立ち上がります。
    綺麗に長方形になるように確認しながら、角の2箇所のステイクループにステイクを打ち込み固定しましょう。
    ステイクを固定すると、自立状態になります。

    【POINT】
    ・全ての辺ができるだけピント張るように調整しましょう。
    ・全体を回って確認し、テントが歪んでいないか確かめましょう。

  8. 前後のガイコードを張る

    前後のベンチレーターについているガイコードをしっかりと貼りましょう。
    ティンハイムはガイコードを必ず使用する必要があります。
    ティンハイムは自立式テントではないため、シワが伸びて綺麗に張れるだけでなく、ガイコードを張ることでしっかりと設営できる仕様です。

    【POINT】
    ・ガイコードは1m以上離れた場所にステイクダウンしましょう。
    ・テントに対して真っ直ぐに張れているか確認しましょう。

  9. サイドのガイコードを張る

    最後にサイドのガイコードもしっかりと張りましょう。
    これで360°あらゆる方向からの風に対しても強くなります。

  10. 完成

    ティンハイムは作りはシンプルなので、慣れれば5分程度で簡単に設営ができるテントです。しっかりとポイントを押さえて、耐候性に優れたティンハイムの本領を引き出しましょう。

記事を共有: