BACKCOUNTRY RESEARCH

フィールドギアレポート ファミリー キャンプ 編

新潟県の山間に広がるオート キャンプ 場。スラックラインや落ち葉集めで思う存分遊び、BBQでお腹いっぱいの子どもたちは、いよいよ今宵のクライマックス焚き火へ。大人は鉈で薪をわり、焚べ、お酒交わし、子供たちは焼きマシュマロを堪能。「昨日ね、学校でね…」火の前では大人も子どもも饒舌になり、忙しない日常の時間スピードがシフトダウンしていく。子どもたちはテントの中へ。月が木の上に登ると、テントの揺れが止まって、寝息が聞こえてきた。
そんなファミリーに、キャンプに使用している道具を紹介してもらった。

この記事は、全国のアウトドアショップの店頭にて無料配布中の、アウトドアギアスタイルブック「BACKCOUNTRY RESEARCH 2021」の連動記事です。

【GEAR No.1】MSR|ハビチュード6

MSRテントのイメージは2、3人用のイメージでファミリーテントサイズがなかったですよね。今回6人用のこのモデルはいろいろ驚くことがありました。まず、広い!天井が高い!です。このサイズは大人2人+子供3人でゆったり使えます。天井の高さは約180cmあり、立って着替えも。メッシュポケットもいたる所にあり、ヘッドランプでもスマフォでも小物の整理ができます。あと前室も広く、たくさん荷物も置けますし、雨が降ってもここで何とかなります。今までのMSRテントでは考えられない快適な仕様ですね。しかしやっぱりMSR!シンプルなフレーム構造で設営しやすく、かつ耐風性が山岳テント並みだと思います。ペグダウンすれば寄りかかってもビクともしません。悪天候でも安心できるところが流石ですね。そして片付けも楽で慣れてしまえば1人で10~15分もあれば余裕でできます。ファミリーキャンプはお父さん1人で設営から撤収までやるパターンが多いと思うので、設営撤収が早いのはポイントが高いと思います。「早く設営して子供と遊ぶ、ギリギリまで遊んで、逃げるように片付けて帰る。」このテントは遊びを知っている人がデザインしたベースキャンプ用のテントですね。

ハビチュード6

¥90,200(税込)

【GEAR No.2】MSR |ランデブーサンシールド200ウィング

アウトフィッターウィングのデザインを受け継ぐこのタープは何と言ってもシルエットがキレイです。設営も手順さえマスターすれば1人でできます。ポールを追加してスペースを有効に使い、人数や天候によってアレンジできるところも気に入ってます。広さのところは5、6人家族がゆったり使え、収納もコンパクトになるので、着替えなど荷物が多いファミリーもしくはコンパクトカーにもうれしいです。生地は「紫外線防止指数UPF50+」のUV プロテクション仕様で紫外線をカットし、この効果のお陰なのか炎天下の夏場でもタープの下は、昔使っていたMSRの同シリーズのタープより格段に涼しく感じます。カラーも落ち着いたイエローにレッドがお気に入りです。

ランデブーサンシールド200ウィング

¥52,800(税込)

【GEAR No.3】THERM-A-REST |ZライトSOL

収納サイズは嵩張りますが、簡単に広げて敷くだけで準備完了というシンプルさが、子供が小さいファミリーにはベストと思います。隙間なく並べることができ、段差もないので寝相が悪くてもマットから落ちることもありません。パンクの心配もないので、日中はテントから引っ張り出して、外にゴロンと寝そべったりと気軽に使えるのもファミリーキャンプではポイント高いと思います。

Zライトソル

¥6,820(税込)

【GEAR No.4】THERM-A-REST |モンドキング3D

二人でキャンプするときは寝心地優先のマットを出します。このマットは表面生地が滑らかで心地よくアウトドア用のマットとは思えないほど快適です。厚さ10cmあり、側面が垂直に立ち上がっているため、隙間ができにくくぴったりと並べられます。バルブは逆止弁付きで空気を入れるときはも抜くときも早く、準備と片付けのストレスが減りました。
正直、自宅で寝るよりキャンプで寝るほうがラグジュアリーだという事実は複雑です。

モンドキング3D

¥27,500(税込)

【GEAR No.5】MSR|アルパイン4ポットセット

バーナーから焚き火まで熱源を選ばず、調理ができる丈夫なステンレス製の万能鍋です。容量1L、2L、3Lの3つのセットです。料理のボリュームに合わせて鍋を使い分けられます。また、蓋はお皿にもなり、BBQで焼いたお肉やサラダなど盛り付けにも使えます。特に焚き火調理に向いていますね。鍋掴み式のハンドルが別にあり、火に鍋が炙られても関係ありません。そして使い込むと焼けた感じがカッコいいーです。汁ものからご飯物まで何でも作れる耐久性抜群の鍋セットですね。

アルパイン4ポットセット

¥13,750(税込)

【GEAR No.6】富士錦|パワー森林香

家庭で使用する一般的な蚊取り線香に比べ、煙の量が太く多く蚊を近づけない気がします。とは言っても1ヶ所じゃ風で流されてしまい、守られている感じがしないので、家族でキャンプをするときは4セットは足元や囲むように周りに置いています。そうすると安心感もありますが、実際に煙のバリアになって蚊に刺されづらくなっていると思います。別売の専用ケースは赤色でフィールドでよく目立ちますね。これなら忘れて帰ることもないでしょう。

また腰にぶら下げるフックもあり、ちょっと薪拾いに行くときや家庭菜園など、移動しながらでも守ってもらえます。さすがプロの林業で使われてる線香ですね。

パワー森林香(赤色)

¥1,870(税込)

【GEAR No.7】UCO|キャンドルランタン

ゆっくり夜を楽しむ時間帯になるとキャンドルの灯りが落ち着きます。テーブル周りに明るいランタン系を置くと、虫も集まりやすく、料理や食器にも虫が近づき入ってしまうのは嫌ですよね。特に蛾。その点、キャンドルの灯りはテーブルの上を優しく照らしながら雰囲気を上げてます。今までのキャンプの経験からキャンドルにはあまり虫が近づいて来ないような気がするので一石二鳥だと思ってます。スペア用には虫除け効果もあるシトロネラキャンドルもありますね。点灯時間は約9時間。スライドさせるとホヤが本体に収納され、持ち運びもしやすく、毎回2、3個はテーブルに置いてキャンプの夜を飾っています。

レトロなキャンドルの灯りは初めは暗く感じますが、目が慣れてくると十分に明るく感じ、これ以上の明るさは必要ないと思ってしまいます。電池やガス式などの便利なランタンを使わない、そんな時間はたまには必要ですよね。

キャンドルランタン

¥3,850(税込)

【GEAR No.8】UCO|キャンドリア

キャンドルランタンの3本キャンドルバージョンです。キャンドルは1本より、まとめて3本は明るく、よりテーブルを明るく照らしたいときに持っていきます。点火する本数で明るさも調整でき、保温程度なら、本体の上に置けば飲み物も温めることもできますよ。

この存在感は夜のテーブルを華やかにします。

キャンドリア

¥6,160(税込)

【GEAR No.9】ICEMULE|トラベラー35

日帰りのBBQから1泊2日ぐらいのキャンプに丁度良いサイズです。ボックスタイプのハードクーラーは中に食材や飲み物を入れると重くて、駐車場から離れたキャンプサイトへクーラーを運ぶには二人で運ぶか、台車で運ばなければたいへんです。実はこのトラベラー35はソフトクーラーでしかも背負って運べるストラップが付属しています。本体も軽く、重くても背負って運べるので楽なんです。両手も空くので同時に他の道具も持てます。最近は分厚いハードタイプが主流になっていますが、そこまで保冷力もいらず、コンパクトに軽量で手軽なタイプを探していたのでよかったです。バルブから空気を吹き込むと、断熱層が膨らみ内部のスペースを埋め、中身が少ないときに保冷力を上げます。デザインもクーラーっぽくなくて気に入ってます。

トラベラー35

¥44,000(税込)

【GEAR No.11】MSR|ステイクハンマー

デザインに惹かれて買いましたが、人気があるのも納得です。まずは手に持った時のヘッドとの重さのバランスがよく、叩きやすい。ペグ抜きの先端も使いやすい。ヘッドを下にして垂直に立てられるので、見つけやすい。アメリカのブランドらしく、ボトルオープナーが付いている。見せかけでなく、軽い力で開けやすいですね。など機能面も充実しています。比較的軽い部類のハンマーなので、小型、中型ペグまでに向いていると思います。地面の硬さにもよりますが、シェルターステイク32cmぐらいまでのサイズが目安で、それ以上大きいペグは、もっとヘッドが重い鉄のハンマーじゃないと地面に入らないし疲れるので、状況に応じて使い分けてください。

ステイクハンマー

¥4,620(税込)

【GEAR No.12】MSR|シェルターステイク320

大型のタープ用に強靭なペグを探していました。色んなメーカーから発売されていますが、信頼できそうな強靭なペグはそこまで種類もなく悩みました。本数も1本ならいいですが、予備も含め10~15本ぐらいは欲しいと思っていたので、価格とのバランスも考えました。そこで決めたのがこのシェルターステイクです。見た目のシンプルさと強度、価格の安さと新潟の燕三条で作られていると聞いたからです。強度については、普通この手のサイズと長さのスチール製丸棒の径はΦ8mmで作られているところ、Φ9mmと太く、更に表面をイボイボにプレスされ強度と地面の中での摩擦抵抗を上げてあるという仕様。実際に石交じりの地面に打ち付けても負けずに入り込んでいましたし、ヘッドが曲がることもありませんでした。この強度を見て、使えないところはないなと思いました。さすが燕三条で作られたペグです。ブラックだけでなく何色かバリエーションがあれば、地面に落としても目立つので発売希望です。短い22cmサイズもあり、そっちはテントや小型タープに使えますね。

シェルターステイク 320

¥385(税込)

【GEAR No.13】FIRESIDE OUTDOOR|ポップアップピット

大きな炎を上げて焚き火をしたい、BBQや焚き火料理をしたい、コンパクトに持ち運びたい。なんて考えていた時に見つけた焚き火台です。焚き火床はステンレスメッシュで下からも空気を取り込むことで、とにかく良く燃えます。燃焼効率の良さから煙も少な目で、ほぼ燃えカスも残らず全て灰になります。そしてメッシュの下に熱を遮断するアルミシートが地面への熱のダメージを最小限に。大きさ62×62cmの焚き火スペースは、キャンプ場で販売している薪をはみ出さずに入れることができるサイズです。焚き火はガンガンでき、薪が地面にこぼれる心配もありません。その上にオプションのグリルを取り付けて、焚き火料理も同時に楽しめます。グリルは2種類ありますが、2つに分割できる4面タイプを使用していて、焚き火台の端に置いてたり、畳んだり用途に合わせてアレンジでしてます。広くないとできないことなので、この焚き火台の広さのメリットを感じました。組立も脚を広げて、パーツを乗せていくだけ。収納サイズからは考えられない機能的で大きな焚き火台なんです。

ポップアップピット

¥15,400(税込)

【GEAR No.14】THERM-A-REST|ホンチョポンチョ

ちょっと寒いときにブランケットを羽織って暖まっていましたが、椅子から離れるときや調理したり、ご飯食べたりするときは邪魔になっていました。このホンチョポンチョはブランケットがポンチョにもなるという2通りの使い方ができます。ブランケットをからだに巻きつけるようなことをしなくても、服のように着ることができ、簡単な防寒着に早変わりします。夏場ならこのブランケット1枚で寝具にもなります。お腹のポケットにコンパクトに収納できるので、キャンプだけでなく車の中に常備してあります。難燃性の素材モデルも発売されるとうれしいですね。

ホンチョポンチョ

¥14,300(税込)

【GEAR No.15】THERM-A-REST|コンプレッシブルピロー

PHOTO:Sammy Spence

色々な枕を使ってきましたが、最終的にこの枕にたどり着きました。肌触り良い素材で、頭の沈み込みが軟らかく疲れません。頭が跳ねるエアピローが苦手な自分にはぴったりです。この枕の中身はマットの製造時に出るフォームの切れ端を詰め込んでいるということで、捨てるはずの切れ端を再利用して作られているとは思えません。サーマレストだけにフォームの質が良いんですかね。広げると徐々に膨らんできて、イメージでは自動膨張式のマットと同じような原理です。洗濯機で丸洗いできるのもうれしいですね。たまに丸洗いするとカバーの汚れがとれるだけでなく、中のフォームの汚れもとれるのか、ふっくらしますよ。収納は丸めてラグビーボールのような形に畳め、小さく持ち運べます。SかMで迷いましたが僕はMサイズを使っています。

コンプレッシブルピロー

S   ¥3,080(税込) 
M   ¥3,520(税込) 
L   ¥4,620(税込)

【GEAR No.16】UCO|スプラウト

主にテント内用で使ってます。手のひらに乗るコンパクトサイズですが、テントの中では明るさは十分です。寝るときはLOWレベル(60時間)にして朝まで点灯させておきます。マグネット式のストラップは簡単に外せるので、手元を照らしたいときや夜中テントからちょっと出るときに便利です。

スプラウト

¥2,420(税込)

【GEAR No.17】platypus|プラティウォータータンク

広口で給水と洗浄が楽なウォータータンクです。コーヒー、お茶、ご飯を炊く、料理用に使っています。一般的なポリタンクは容器の匂いが水に移ってしまうので、特にコーヒーやお茶を入れるときは、無味無臭のウォータータンクに貯めた水を使っています。匂いが移った水で淹れたコーヒーはちょっと無理ですね。収納は薄く平らになり嵩張りません。乾かす時も内側を拭いて水気をとるか、口を大きく開いておけば一晩で乾くくらいです。口のジッパーが硬くて閉めずらくなったときは、リップクリームを薄く塗るだけでスムーズに閉まるようになります。

プラティウォータータンク 6L

¥5,500(税込)

【GEAR No.18】MSR|ドロムライトバッグ

キャンプの時は吊下げて、手洗いや料理用の水タンクとして使っています。バックカントリーやSUPツーリングでも使っていて耐久性も保証付き。水を抜けば手のひらに収まるくらいコンパクトになるので、常にキャンプギアのBOXに入れてあります。口も3段階の大きさがあり、用途に合わせて流量を調整できるところも気に入ってます。

ドロムライトバッグ

¥5,500(税込)

【GEAR No.19】MSR|アルパインDXキッチンセット

この赤い収納コンテナに惹かれて買ってしまいました。コンテナもお気に入りですが、コンパクトに収まってるキッチン用品も秀逸です。中でもお玉、フライ返し、まな板、スパイス入れ、ディッシュブラシが特に気に入っていて使いやすいと思います。このベースを元にほかお気に入りのカトラリーなど入れてアレンジして使っています。
吊下げて使えるのも便利ですね。

アルパインDXキッチンセット

¥8,360(税込)

【GEAR No.20】UCO|キャンプカップ

ユニークなカップで、下半分を内側に押し込んで小さくできます。カラーが3色あり、自分用がわかるよう子供には色違いで持たせてます。重ねて収納できるので場所をとりません。ポップな雰囲気はテーブルを華やかにしてます。

キャンプカップ

¥1,320(税込)

【GEAR No.21】Natural Spirit|スコップスプーン&スコップフォーク

見た目はウケを狙った園芸用のスコップとフォークの形をしてて、初めは自分の好みではなかったのですが、周りの友達や子供たちへの反応が良く、改めて使ってみたらめちゃくちゃ使いやすいことに気づきました。特にスコップスプーンはカレーライスに。先が少しスコップのように尖っているせいか、カレーを掘れます。掘る必要はないのですが、掘るとは=すくいやすいと言うことす。そして食べやすいんです。スコップフォークはこれも普通に使いやすく、厚めのお肉を刺して下ごしらえするときにも使えます。持ち手のハンドルの穴にカラビナなど通してまとめられることや洗ったあとに吊下げて干せることも気に入ってます。いつも子供たちに大ウケです。

スコップスプーン

¥407(税込)

スコップフォーク

¥407(税込)

【GEAR No.22】ORALPEACE|クリーン&モイスチュアスプレー オレンジ

キャンプでは朝から晩まで全力が遊んだ子供たちは、突然電池が切れて気づけば椅子に座ったまま寝てたりしますよね。「また歯磨きせずに寝てしまった」という光景をずーっと見てきました。それは仕方ないことなので、それでも何とかしたいのが親心。そんなときにオーラルピースのことを聞きました。「からだにも自然にもやさしい飲める成分の歯磨き粉」、天然由来成分で作られているため飲み込んでもOK、磨いた後に自然に吐き出してもダメージをあたえないなど、アウトドアでの使用に適しています。他メーカーの商品で自然にやさしいとかは聞いたことがありましたが、「虫歯予防としてはどうなのか」という疑問も多く半信半疑でした。オーラルピースのこと調べると虫歯や口臭、歯周病の原因菌についての効果がホームページに紹介されているので見てください。とにかく安心安全のこのスプレーを口の中にシュっと一吹きで虫歯予防になります。寝ていても寝ぼけながらできますよ。キャンプの簡単な歯磨きです。子供は甘いオレンジ味、大人はミント味のスプレーが爽やかでおすすめです。ジェルタイプもありますね。

クリーン&モイスチュアスプレー オレンジ

¥1,100(税込)

【教えてくれたファミリー】

山登り、海、川遊びが大好きでフィールドの近くにベースキャンプを張る。いつも朝から晩まで全力で遊び、夜は焚き火とバーベキューが定番。そんなシンプルな時間を共有し、大人も子供も楽しんでいる。冬もスキー、スノーボードに夢中な一年中アクティブなファミリー。

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