ウィンドバーナーはすごいらしい!そんな事を聞いた事がないでしょうか。
でも、正直何がすごいのか全くわかりませんよね。
どうせ、メーカーが似たストーブに勝とうと思って嘘付いてるだけでしょ!?
と思われては困ります!
ウィンドバーナーは、間違いなくぶっ飛んだ性能のストーブです。
今回は、ウィンドバーナーの何がそんなにすごいのか。そこを掘り起こしていきたいと思います。

過酷な環境でもいつもと同じように動くストーブ

MSRウィンドバーナーは、MSRのブランドコンセプトに従い、冒険家のために開発されたストーブシステムです。
冒険家といえば、多岐にわたるジャンルがあります。
極地冒険家や、ビッグウォールクライマー、大洋を横断する海洋冒険家や、タンドラの原野に単身で踏み入るバックパッカーなどなど、その環境は冒険の数だけあります。
ウィンドバーナーは、そのような過酷な環境でも確実に動作することを念頭に作られています。

過酷な環境と言われてもパッとしないと思います。
厳冬期の−20℃は厳しそうです。
砂漠も補給ができず過酷そうです。
ヒマラヤ山脈では息をするのも大変そうです。

そして、それらの環境は時には重なったりもします。

例えば、ヒマラヤのビッグウォールクライミングでは、一日で登り切ることが出来ない為、標高6000mを超える壁の途中に夜を迎え、ときにはレッジ(岩棚)という数十センチのやっと座れるような場所で一夜を過ごすこともあります。そこは、すでに雲の上の為、どこまでも雲海を見渡せる一方、夜には激しい放射冷却により厳しい寒さと戦うことになります。酸素も地上の3/4程度になり、風を防ぐものはありません。体は落ちないように岩にロープなどを使って固定します。
このような過酷な環境でも、クライマーは食事を補給する必要があります。

ウィンドバーナーは、まさにこのような状況でも確実に動作しお湯を素早く沸かすことができるように開発された商品なのです。

過酷な環境に耐える理由

超高効率

ウィンドバーナーは、ヒートエクスチェンジャーが着いた高効率なクッカーと、むら無く熱を伝えることができるラジエントバーナーを使用したヘッドが一体型になることで、少ない燃料で確実に加熱することができるため、ガスの出力が落ちる冷えた状況でもお湯を作ることが出来ます。

完全防風構造

また、ウィンドバーナーは完全防風構造の為、風に影響を受けることはありません。
従来のストーブでは、ミキサーチューブという空気とガスを混ぜる機構でせっかく正しい混合比に調整しても、ヘッド部がオープンなため二次空気が入ってしまい効率を下げてしまっていました。
とくに、風の影響は顕著で、ガスや炎の流れにむらが発生してしまいます。
ウィンドバーナーは、ヘッド部を閉じる事により、二次空気の侵入を防ぎ理想的な混合比で燃焼させることが出来ます。それだけではなく、この構造では風の影響を受けることがありません。更に、閉じることで煙突効果でガスや炎の流れが整流され、ヒートエクスチェンジャーによって渦を発生させクッカーにむら無く熱を伝えることが出来ます。

【唯一無二】燃料を確実に計算できるストーブ!

超高効率で、完全防風構造であることは、もう一つのメリットを作ることが出来ます。
超高効率であるということは、燃費が良いということです。
そして、完全防風構造と言うことは、外的要因をほとんど受けない為、毎回ほとんど同じ量の燃料消費で使用することが可能です。

※気温8度、水温8度、標高8m、湿度65%、水量500ml

本国カスケードデザイン社で、ラボで実験をした結果上図のような結果になりました。
競合商品は、風速1.5m/sまではウィンドバーナー(WBP)よりも早く沸騰しますが、風速1.5m/sの時点で燃費はWBPが上回ります。
また、風速3m/sでは競合製品は完全に沸騰することが出来ず8分を経過したあと85℃程度のまま、それ以上加熱しなくなってしまいました。
さらに、風速5.0m/sでは競合製品はついに火が消えてしまい使うことが出来なくなってしまいました。
このような、状況の中でもWBPはほとんど影響を受けることなくお湯を沸かすことが出来ました。

”この実験結果からわかることは、つまり冒険や山行でどのくらいの燃料を持っていけば良いのかが計算できるということです。

これは、実はとても革新的な事で、欧米諸国での冒険の世界に革命を起こすことになりました。
これまでは、予備でガス缶を多く忍ばせていた人たちも、ウィンドバーナーであれば安心して無駄なく燃料を用意することができるようになったのです。

これは、他のストーブでは出来ない事で、MSRのストーブシステムのみが行うことができる特別な要素です。

沸騰速度をあえてコントロールしている

皆さんはお湯を早く沸かしたいですか?
やろうと思えば、ウィンドバーナーの沸騰速度をあげるように開発出来ます。
しかし、MSRでは前出の通り、どのような環境でも、同じように動作し、同じ燃費で動作することを念頭に開発されています。
ロングトレイルや長期縦走に置いて、重要なのはリスクを減らすことです。燃料をコントロールすることは中長期的にみて重量を大幅に下げることになり、かつコストを抑えることにもなります。
アクティビティ自体をより濃密に楽しむためにも、MSRは最もベストなバランスを探し、今の出力へコントロールをしました。

10〜20秒早くなることと、安定して同じ数値を出すこと。
MSRは後者を選びました。

ウィンドバーナーはこんな人におすすめ

ウィンドバーナーのこの性能は、もちろん冒険家のためだけにあるわけではありません。
この超高性能なストーブシステムは、あらゆるアクティビティでプラスとなる可能性があります。
とくに、以下のような方には特におすすめしたいストーブです。

  1. ロングトレイルハイカー、ULハイカー
    補給がポイントが限られるロングトレイルでは、重量を減らすことが重要になります。ウィンドバーナーはストーブ本体自体がセットで、燃料の計算ができるため結果的にどのガスストーブよりも軽くすることが出来ます。
    ロングトレイルでのウィンドバーナーの使用レポートを、ハイカーズデポの土屋さんが詳しく紹介してくれています。詳しくは→(https://hikersdepot.jp/items/9441.html/
  2. 長期縦走登山
    ロングトレイルと同様に、北アルプスでの2泊以上の長期縦走でも重量を減らすことに大きなメリットがあります。私も、以前は2泊以上の長期縦走では予備のガス缶を持っていきましたが、結局使わなかったということや、ギリギリだった事などがあり、燃料は不確定要素でした。ウィンドバーナーを導入してからはスリーシーズンの4泊程度までなら110缶一つで行動しています。
  3. 北海道での登山、アラスカのウィルダネス
    北海道の知床や、大雪山、アメリカのウィルダネスへのバックパッキングでは、ヒグマやグリズリーが生息しています。そのようなエリアでは、テント付近での調理は禁止されています。テントに匂いが付き、熊がその匂いを覚えてテントや人を襲うようになるためです。
    例えば、アラスカではテントから100ft(160m)離れて調理することが義務付けられていますが、風を遮るもののが無いアラスカの原野で調理するには、ウィンドバーナーの完全防風構造が大きな助けとなるでしょう。私は、風の影響で仲間のストーブのお湯がいつまで経っても沸かないのを見たことがあります。(結局ウィンドバーナーで二人分を沸かしました。)
    知床のガイドさんがウィンドバーナーのモニターをしていただき、とてもわかり易いレポートを欠いていただきました。詳しくは→(ヤマケイオンライン:https://www.yamakei-online.com/yk/monitor/m_msr2021/monitor-report/
  4. ハンモックキャンパー
    地上に足をつけない半オープンなハンモックキャンパーも、ウィンドバーナーなら風の影響を受けないだけではなくハンギングキットを使用してぶら下げて調理することも可能です。
    これで、ほとんどの時間を空中で過ごすことができますね。
    ハンモックでのウィンドバーナーの活用法はTRAILSさんが紹介してくれています。
    詳しくは(https://thetrailsmag.com/archives/44564
  5. かっこいいストーブが欲しい人
    ウィンドバーナーはかっこいいです。かっこいいは正義です。
    ジャケ買いしましょう。買って後悔することはありません。
PHOTO:nicol

ウィンドバーナーが欲しいと思った方は↓

ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム

¥28,600(税込)

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By ニコル

台湾をこよなく愛するアウトドアマン。
最近は台湾寺の撮影に狂っているが、円安地獄で台湾に行けずくすぶっている。