薪割りが心地よくなる嘴付鉈
失敗しない火起こしのコツは太い薪を細かく割ってから燃やすこと。
その薪割りになくてはならないのが鉈である。
この新モデルがより快適な薪割りをサポートしてくれる。
文・猪野正哉 写真・山本 智
鉈や斧があれば、どんな薪でも簡単に割れると思いがちだが、実際はそうではない。節が多い、木目がねじれている、水分を多く含んでいるといった要因がひとつでもあると、薪割りは一気に難しくなる。力任せに何度も振り下ろしても、体力と時間を消耗するだけで、刃こぼれなど道具を傷める原因にもなりかねない。だからこそ、薪割りでは木の性質を見極め、それに合った鉈を選ぶことが重要だ。
「焚火鉈 荒沢」は、焚き火準備をより快適に行うために設計され、軽快な操作性をほこる小型モデル「弥彦」を一回り大きくしたタイプである。そのぶん、力強さと重量があることで安定した動作が確保された。刃渡りがあることで、薪の断面をしっかり捉えられ、木目が真っ直ぐな針葉樹(スギ、ヒノキなど)なら、一太刀で割ってしまう。また刃先が鳥の嘴(くちばし)状になっていることで、刃こぼれしやすい先端部分を守り、薪割り台などに強打しても問題ない。それ以外に嘴付で飛び散った枝や薪を手繰り寄せる機能がある。鉈を持った状態で、この作業ができることで効率がアップし、火起こしまでがスムーズになる。



