
第33回札幌講演会「雪崩から身を守るために」開催レポート
日時:2025年10月25日(土)10:00〜18:00
会場:北海道大学 高等教育推進機構
定員:450名
共催:北海道大学体育会山スキー部/公益社団法人日本雪氷学会北海道支部/雪崩事故防止研究会
後援:公益社団法人日本山岳会/公益社団法人日本山岳ガイド協会/公益社団法人東京都山岳連盟/株式会社山と渓谷社
■ 概要・会場の様子
秋晴れの札幌で開催された第33回講演会「雪崩から身を守るために」には、定員に近い参加者が集まり、朝10時から夕方6時まで熱心に聴講が続きました。
札幌開催の特徴として、北海道防災航空隊による実演「雪崩事故現場におけるエアーレスキュー」が行われ、負傷者を担架で搬送し、ヘリで吊り上げ救助する一連の流れを実際に見ることができました。実際の救助手順を知ることは、いざという時の冷静な判断に役立つと毎回好評です。



■ 株式会社モチヅキの出展
会場では株式会社モチヅキが出展し、アウトドアウェア用洗剤「STORM」、MSRスノーシュー、スノーソーを展示。
特に「STORM」については、ハードシェルの撥水性回復だけでなく、透湿性維持のための定期的な洗濯の重要性を紹介。内側の汗や皮脂汚れが透湿性を損なうことで、結果的に低体温症のリスクが高まることを説明しました。多くの来場者が関心を寄せ、実践的な質問も寄せられました。


■ プログラム内容
| 時間 | 演題・講師 |
| 10:00〜10:05 | 開会挨拶(日本雪氷学会北海道支部) |
| 10:05〜11:05 | 「雪と雪崩の科学」 山口悟(防災科研) |
| 11:05〜12:05 | 「スキーガイドの行動学 〜雪崩に遭わないために、そして仲間を救うために〜」 塚原聡(北海道バックカントリーガイズ) |
| 12:05〜12:30 | 陸上競技場へ移動 |
| 12:30〜13:30 | 「雪崩事故現場におけるエアーレスキュー」 齋藤昇(北海道防災航空隊 隊長) |
| 14:30〜15:30 | 「降雪と気象」 中村一樹(防災科研) |
| 15:30〜16:30 | 「雪崩の捜索と救助 AvaSAR」 阿部夕香(日本山岳ガイド協会) |
| 16:50〜17:50 | 「雪崩の捜索・救助に必要な医学的知識」 浅井悌(島国保中央病院) |
| 17:50〜18:00 | 閉会挨拶:大島幹輝(北大山スキー部)/ビデオメッセージ:三浦雄一郎 |
■ 講師の印象的な講話
MSRアンバサダーでバックカントリーガイドの塚原聡さんは、自身の豊富な山岳経験(年間約150日も冬山に入山)をもとに、実際の判断と行動の大切さを語りました。現場のリアルな話に、聴講者の多くが引き込まれていました。
■ 今後の開催予定



