さらなる高みにあるクーロワールを目指して氷瀑を攀じる加藤

写真・中田寛也

 これを読まれている方々は日常で使用する綿の下着や肌着は頻繁に洗濯するだろうか?お気に入りのスキーやスノーボードにワックスを入れたり、チューニングするだろうか?または、雪山で命を守ってくれるアックスやクランポンなどは使用前後に手入れするだろうか?ビーコンは?テントは?ストーブは?おそらく、ほとんどの方がYESと答えるだろう。しかし、いまだ根強く「値段の張るテクニカルシェルは購入すれば、何もせずとも永続的にその性能が担保される」というおとぎ話がまかり通っている節があるのも事実だ。 

 今春に訪れたキルギス共和国にある天山山脈中部のとある山域で、我々は長期にわたりテント生活を営むわけだが、雪のない砂埃まみれのベースキャンプから始まり、モレーン、氷河へと様々な環境下で駆使されるシェルの労働力と言ったら大変なものだ。せめてご機嫌取り程度にと、レスト日には行動中に付着した泥汚れや油汚れに対し、近くを流れる大河で手洗いをしたり、極度な汚れ箇所に直接雪玉を擦り付けたりしてみた。その甲斐あってか、シーズン中に相当使いこんだシェルでも、ブリザードコンディションや雨交じりの湿雪をモロに受けても、性能を損ねる事なく高いパフォーマンスを発揮してくれたのだった。 ここ一年ほどでユーザーのテクニカルシェルへの意識にだいぶ変化がみられるようになってきた気がする。そう、業界全体の潮流でもあるPFCフリーへの対応がそれだ。実際のところ、ユーザー側は各有識者からの化学的な裏付けもあり、これまで恩恵を受けてきた地球環境に多大な害を及ぼしてまで自身のパフォーマンスを向上させることが果たしてクールだろうか?といったシンプルな問いにハッとさせられている方々がほとんどのようだ。その真意は、これまでの他人指向型から脱却して、クリエイティブな自身考察型へ転換していることを意味する喜ばしい流れと言えるのではないだろうか。 

 実は、テクニカルシェルは買ってから放置ではなく、自身で創意工夫を凝らして、育み、適材適所に使い分け、そして潜在するシェルのパフォーマンスを最大限に引き出すためにメンテナンスやリペアを繰り返して初めて息吹が吹き込まれ、活かされるものだ。そのメンテナンスの核となるのが、洗濯にほかならない。キルギスの氷河から流れ込む河川で洗うのは極例として、お世話になったシェルに対してお家でできる最大限の恩返しは洗濯&乾燥だ。 

 そう、前述したとおり、従来のアパレルという認識から逸脱して、あなたの命を守るかけがえのない道具(ギア)と同じ扱いをして欲しい。そうすれば愛着のある一着を末永く自分の好きな具合に育み使っていただける。それがアクティビティへの深い造詣に発展し、それらを一から見直す良いキッカケになり、自身の向上に繋がり、我々が地球と共生できる道筋への第一歩なのかもしれないと信じている。

STORM アパレルケアキット

価格:¥2,860
適応材質:ハードシェル、ソフトシェル、
化繊綿ジャケット
内容:アパレルウォッシュ225㎖、
アパレルプルーファー225㎖、計量カップ

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By 加藤 直之

国際山岳ガイドでMSRのアンバサダー。 一年を通して国内外で山岳/スノーボードガイド業務のかたわら、年2回のクライミング、スノーボード遠征で世界を攀じる/滑るを実践している。 ・IFMGA/UIAGM 国際山岳ガイド ・日本バックカントリースキーガイド協会 会長 ・日本雪崩ネットワーク 雪崩業務従事者レベル2・プロフェッショナルメンバー ・Wilderness Emergency Medical Technician ・TENGU CAT-SKI GUIDES ディレクター/ヘッドガイド ・patagonia スノーアンバサダー ・Karakoram アンバサダー ・国立登山研修所 講師 ・国際自然環境アウトドア専門学校(INAC) 講師