プラティパスのクイックドローマイクロフィルターは、中空糸膜を利用した浄水器です。中空糸膜には無数の微細な穴が空いていますが、繰り返し使用するとゴミや微生物でこの穴が詰まり、浄水能力が低下します。ここでは、フィルター内に詰まった不純物を取り除き、浄水能力を回復させる方法を紹介します。
目次
Toggle8回使用したら1回メンテナンスを行おう
メンテナンスを行う目安は、8回の使用、または8Lの水を浄水した後となります。
8回(8L)に一回は、シェイクとバックフラッシュの2つを行いましょう!
ひどく汚れた水でない場合でも、目には見えないミクロの汚れがフィルターの孔にどんどん詰まっていいきます。このメンテナンスを行わずに使用を続けるとフィルター寿命を大きく削る原因となってしまいます。
長く使うためにもメンテナンスは必ず行いましょう。
現場でもできる!シェイククリーニングの方法
アクティビティ中に濁った水などを使用していると、次第に浄水スピードが落ちてしまうことがあります。根本的な解決はバックフラッシュを行う必要がありますが、ここで紹介する簡易クリーニングを行うことでも水量を回復させることが出来ます。
手順
1.
汚水側リザーバーにきれいな水を入れる。
※フィールドで行う場合は浄水後の水を使用する。
2.
1Lまで入れよう。
3.
750mlをフィルターに通す。
4.
リザーバーには250ml残った状態にする。
5.
フィルターの蓋を閉め横に15秒間シェイクする。
この時、フィルター内部に水が入りフィルター内もシェイクされているイメージで行う。
6.
次は縦に15秒間シェイクする。
ここでも、フィルター内をシェイクするイメージで行う。
7.
フィルターを外し、リザーバーの水を捨てる。
シェイクしたことで、リザーバーには汚れが出ているのでフィルターを通して水を捨てないようにしよう。
8.
再度リザーバーに水を1L入れる。
汚れを根本解決!バックフラッシュの方法
アクティビティから家に帰ってきた時など、次のアクティビティに向けて行う基本的なクリーニング方法をご紹介します。
準備するもの
清水用のソフトボトル(ペットボトルでも可)
手順
1.
清水(飲料水や水道水)が必要となるので、清水用のソフトボトルを用意する。
※ペットボトルでも可
2.
水を用意したソフトボトルに入れる。
3.
ボトルの口に、フィルターの飲み口を差し込む。
4.
ひっくり返し、清水をフィルターに流し逆流させる。
この時、最低でも500ml以上は流す必要がある。
水の濁りが無くなるまで行えば、バックフラッシュは終了。
この後、シェイクを行うと完全なメンテナンスとなる。
シェイクとバックフラッシュの組み合わせは8回(8L)に一回行おう。
長期保管の前後に!殺菌する方法
長期保管の前後や、フィルターやリザーバーにバクテリアが発生した場合などには、殺菌を行う必要があります。殺菌はキッチン用漂白剤などで簡単にできるのでお試しください。
準備するもの
キッチン用塩素系漂白剤
手順
1.
汚水側リザーバーに水を1L入れる。
2.
キッチン用の塩素系漂白剤を2.5ml用意する。
3.
汚水リザーバーに漂白剤を入れる。
4.
少しシェイクして塩素が水全体に行き渡るようにする。
5.
500mlの水をフィルターに通し捨てる。
6.
500mlを残し、キャップをして30分横にして置く。
この時、できる限り空気を抜くとより良い。
7.
残りのすべての水をフィルターに通し捨てる
8.
空の状態でキャップをして、さらに30分置く。
この時、漂白剤の成分がフィルターに浸透し殺菌される。
9.
漂白剤の成分は揮発してしまうので、フィルターの水をしっかり切った後、キャップをして保管しよう。
乾燥をする必要は無い。
衛生的な場所であれば乾燥させてから保管しても問題は無いが、完全に乾燥するのには自然乾燥で数日かかる。
安全性をチェックする方法
フィルターは強い衝撃が加わったり、凍結させてしまうと破損します。フィルターが破損したまま使用すると、飲水が汚染された状態になり危険です。
ここでは、フィルターが破損していないかどうかを見分ける方法をご紹介します。
手順
1.
汚水側リザーバーに水を1L入れる。
2.
フィルターを接続する。
このとき、フィルターの飲み口は外しておこう。
3.
水を半分フィルターに通す。
4.
フィルターを上にする。
5.
リザーバーを20秒ほど押し込む。
この時、GIF動画のようにフィルターから断続的に泡が出続ける場合は、フィルターは破損している。
このような場合はフィルターが汚染されているので使用を直ちに中止する必要がある。
正常な場合は、押し始めに空気が出ることがあるがすぐに空気が止まる。