春ハンモックのすすめ
花粉も減り、暖かな日が心地よい今日この頃。こんな陽気になってくると筆者はうずうずしてくる。心地よい木漏れ日と、少し肌寒さを感じるさわやかな風——とくればハンモック!ガッツリ寝るわけではない。ただ春の風と、新緑が美しい木々のざわめきの中で、ただただハンモックで揺られたいのだ。ぼんやりしていると寝てしまうことも多々あるが……それでいいというか、それがハンモックのいいところ。
木漏れ日の中で揺られているだけで、どんどん癒されていく
秋も心地よいが、冬の間、雪とグレーの空に包まれる新潟において、日差しの温もりを感じられる春は、まさに芽吹きの季節。筆者は“春ハンモック”が好きだ。ちなみに筆者の仕事場にはハンモックスタンドがあるので、休憩も寝るのもハンモックだし、常にハンモックを車載しているので、ちょっと時間を見つけるとハンモックを張って気分をリセットするぐらい、日常的にハンモックを使用している。
愛用しているハンモック「TTTM」
ということで、今回はハンモックを紹介したい。昨今、ハンモックもいろいろと種類があるが、さまざまなハンモックを試した筆者がこの数年気に入って使用しているのが、TICKET TO THE MOON(以下TTTM)のハンモック。今や軽量コンパクト系のハンモックでスタンダードになってきたパラシュートナイロンを使用しているのだが、強度・耐久性・通気性・速乾性はもとより、個人的に肌触りが気に入っている。サラッとした肌触りで、蒸している日でも気持ちがいい。
スタンダードモデルは、シルクのような肌触りが特徴だ
カラバリが多いのも特徴だ
それもそのはず、TTTMは赤道直下のインドネシア(バリ島)のブランド。年間を通して気温・湿度の高いインドネシアや南米では、ハンモックを日常的に寝具として使用しているのだから、気持ちのいいハンモックを作るのも頷ける。昨今の日本の気候も亜熱帯化しているのではないかと思うほどの気温と湿度……。夏でも気持ちよく使えるハンモックなのだ。
ハンモックテントの実用性
筆者は20年ほど前から、渓流釣りや夏のテント泊ではハンモックテントを使っている。渓流ならハンモックテントを張る樹間に困ることもないし、増水による危険も軽減でき、蛇や毒虫に怯えずに快眠できる(ただし、マットなしで寝ると素肌が触れている部分は生地を通して蚊に刺されるので要注意!)。夏のテント泊においては、蒸し暑いテント内、自身の熱がこもるマットで寝返りを余儀なくされ、快眠どころの話ではないが、ハンモックテントなら暑さはあるものの、テント内よりは数段快適に寝ることができる。
屋根があればハンモックテントの完成だ
TTTMではバグネットが一体化したものもあり、オプションのタープを使うことで簡単にハンモックテント化できるし、通常のハンモックにオプションでバグネットとタープを追加することもできる。ハンモックもオリジナルハンモックをベースに、軽量化に特化したモデル、マットを差し込めるスリーブが付いたモデルやチェアハンモックなど展開種類が多く、また、ハンモックライフをより快適にするアクセサリーの豊富さも魅力だ。
樹間問題を解決する「2ND TREE KIT」
その豊富なアクセサリーの中でも、昨年から発売となった「2ND TREE KIT」に注目したい。ハンモックの最大の難点、“樹間”。前著でも少し触れているが、ハンモックを張るには適度な樹間が必要だ。ここに張りたいけど木が1本しかない……。樹間が近すぎる・離れすぎている、という場面で活躍してくれるのが、この「2ND TREE KIT」だ。木が1本あれば、自転車やバイク、トレッキングポール(素材や使用する長さに注意が必要だ)をもう1つの支点としてハンモックを張ることができるという優れもの。
旅人発のブランドとエコな取り組み
TTTMはハンモック好きのフランス人バックパッカーがバリ島で始めたブランド。“旅人による旅人のためのハンモック”を作っているからこそ、不測の事態にも対応できるアクセサリーにも余念がない。そんなTTTM、実はハンモックアイテムだけでなく、ハンモックを製造するうえで出た残反を使ってエコフレンドリーなバッグ類も作っている。もちろん旅人に嬉しいパッカブル仕様のバッグ、ウェアや下着などの収納バッグを展開しているので、気になった方はこちらもチェックしていただきたい。
ハンモックライフのすすめ
身を委ねるだけでリラックスし、気分もリセットしてくれるハンモック。何気ない日常を少しだけ豊かにしてくれるアイテムだと筆者は思う。ハンモックライフ、おすすめです!
最後に1点伝えておきたいことがある。ハンモックで“熟睡”できない人がいること。床文化の日本で生まれ育った我々は、空中で寝ることに慣れていない。うたた寝はできるけど“熟睡”ができないという人が思った以上にいる。筆者は普通に熟睡できるので、これは個人差だと思う。



