快適な一夜を過ごすため、内部空間を広めた意欲作
一日を終えた時間を室内空間に余裕があるテントのなかで過ごし、マットレスにはベッドのような快適性を求める。あたたかさや快適さを重視しながら、しっかりとした安眠を促すことを第一に考えたい。ここ数年、北米では身体の疲れを翌日に残さないために、多少の重量に目をつぶり、テント泊での満足感を高めるための登山装備選びをしたいという登山者が増えている。極端な軽量化によって睡眠不足を起こしてしまったり、満足感のない食事を続けることで登山中のストレスを感じてきた人が少なからず存在していたということなのであろう。
こうした不満への返答として登場した「ハバハバLT」は、“バックカントリー・コンフォート”の潮流を捉えながら、MSRテントの進化がとどまることがないことを証明する意欲作である。
長年にわたって親しまれてきたハバ・シリーズは、耐候性と快適さのバランスに優れた3シーズンテントだ。アルミフレームをつなぐハブトラス構造を取り入れることで、最小限の重量で、最大の室内空間を生み出すことを目指してきた。
従来モデル「ハバハバシールド」からの変化として、これまで以上に広くなった室内空間をまずはあげたい。具体的には、それぞれの2人用モデルにおいて横幅を11㎝、奥行きが5㎝、高さで1㎝ずつ拡大している。数値だけを見ると小さな変化のように思われるけれど、実際の室内は数値以上に広く感じる。とくに頭部が天井につきにくくなったことは、快適さを大きく左右する改良点であろう。
特徴的なハブトラスフレームは、側壁の立ち上がりを高めることで、さらに室内体積を増加させている。横幅の拡張によって寝袋の末端(頭部側と足元側)が結露で濡れてしまうことを軽減したり、足元に置くと窮屈になりがちだったバックパックの置き場所に余裕を持たせてくれている。
本体の出入り口が広がり、前室で行う調理などの作業もさらに快適に行えるようになった。これだけ室内空間を広めながら、ハバハバシールド2と比べた本体重量は、ハバハバLT2の場合で約60g(最小重量)の増加のみ。双方とも20デニール・リップストップナイロンを主素材としているが、新作ではPFASフリー・シリコンコーティングを採用して持続可能性に配慮したところも歓迎したい変更点である。
ハバハバLTの特徴
環境負荷の低減
フライ、床、およびメッシュは、「ソリューションダイ」ファブリックで作られています。
この方法では、染色済みの繊維を使用して生地を作るため、生地を着色するのに必要な水やエネルギーを最小限に抑え、
従来の生地と比較して少なくとも80%の二酸化炭素排出量を削減します。
高い通気性
テントの本体は、主に通気性が高め、結露を防止し、
星空がクリアに見えるほど視認性の高いメッシュ素材で構成されています。
居住性の追求
従来のハバハバよりもハブを高い位置に設定し、短辺側の垂壁にすることで、
バックカントリーでの耐風性能を犠牲にすることなく、立方体に近い室内空間を実現。
これまでのバックパッキングテントには実現できなかった快適空間を実現しました。
より良い収納バッグ
新しい横開きのロールトップ式収納袋は、従来の収納バッグよりもテントを片付けるのが速く簡単になります。
改良されたベント
優れた通気性を確保しつつ、悪天候をシャットアウトする新型の大型フライベントを採用しました。
ミニグランドホグステイク
あらゆる地面の状況でより良いパフォーマンスを発揮するために、8本の付属のペグは定評のあるミニグランドホグです。
新しいコーナーグロメット
新しいプレミアムな金属製のグロメットは耐久性と部品の寿命、そしてテントの品質を向上させます。



