MSRのタープ、ランデブー、ジング、ビスタ、アウトフィッターなどの七角形の大型タープ。
アウトフィッター時代から長年人気のシリーズですが、大型だと張るのが大変というイメージがあるかもしれません。
でも、安心してください。
このタープは1人で張る事を前提に設計されています。
しかも、ポイントさえ抑えてしまえば、ペグの打ち直しなども無しで簡単に張れるようになります。
むしろ、1人のほうが楽なくらいです。
今回はその方法と、さらにビジュアル重視のMSRらしいアレンジの方法をご紹介したいと思います。
目次
Toggle必要な道具
- 商品(本体・ガイライン・ステイク・ポール)
- ハンマー
必要なものは、商品以外はハンマーだけです。
ハンマーは用意しましょう。
ランデブーの設営方法
それでは順を追って張り方の説明をしていきたいと思います。
設営方法の動画
①幕体を広げる
まずは商品を収納袋からだして、本体を広げましょう。
【POINT】張りたい位置、方向をここで決める
ここで、張りたい位置、向きを決めてしまいましょう。ここで決めた位置にタープが立ち上がります。
後でやり直しはできません!
②ガイラインを伸ばす。
本体にあらかじめ取り付けられているガイラインを伸ばしましょう。
※ガイラインは設営中にずれますが、ペグを事前に配置する場所の目安となります。
【POINT】テンショナーの位置を所定の位置に設定する。
イラストを参考に、各ガイラインのテンショナーの位置を設定しましょう。
【POINT】ガイラインの角度は角の二等分線の方向に伸ばす。
イラストのように、ガイラインポイントのある角を二等分した線の延長線を目安にガイラインの向きを調整しましょう。
③ペグ、ポールを予め固定位置に置いておく
事前準備として、ペグダウン予定の位置にペグを、ポールを設置する予定位置にポールを配置しておきます。
この後、設営中にガイラインがずれてしまいますが、ここで設置したペグやポールが正しい設営位置の目安になります。
④後ろ側の2本のガイラインを固定する
後ろ側の2本ガイラインを、②で決めた長さや向きが変わらないようにペグで固定しましょう。
⑤後ろ側のポールを立ち上げる
後ろ側のグロメット(挿し込み金具)にポールのエンドティップ(尖っている部分)を挿し込み、ポールを立ち上げましょう。
【POINT】④で固定したガイコードがピンと張った状態で立ち上げる。
しっかりガイラインが張った状態で立ち上げるとタープの方向をずらさずに張る事ができます。
【POINT】ポールは斜めに
ポールを垂直に立てると耐風性を最大限発揮させることができません。ポールはイラストのように斜めに立てましょう。
⑥タープの中をトンネルをくぐるように先端に移動する。
⑤の状態で、体だけでタープの中をくぐっていきましょう。
体とタープの摩擦でタープが倒れてしまうことはありません。
【POINT】手で背中部分の縫い目を触りながら中央を確認して進む
タープの中を進んでいるときは足元以外何も見えません。
手でタープの背中部分にある縫い目を触りながら進むと必ず先端にたどり着きます。
⑦先端側のポールを立ち上げ、ガイラインを固定する。
先端についたら、先端のグロメットにポールを挿し込み、ガイラインを緩まないようにしっかり引っ張りながら、③で置いておいたペグの部分でペグダウン(固定)します。
【POINT】ガイラインを引っ張るときにタープの背中がしっかり張っている事を確認する。
ここで、しっかり張っている状態でガイラインを固定すると後で微調整のみで立ち上げることができます。
⑧残りのガイラインを固定する。
⑦までの工程を終えるとタープは自立します。
後は残りのガイラインを固定していきましょう。
【POINT】ガイラインの方向を再確認して固定しましょう。
固定位置には③で置いておいたペグが目安になりますが、ここで再度ガイラインがしっかりガイラインポイントの角の二等分線上にあるのか再確認しておくことで綺麗に張ることができます。
【POINT】ロゴ下のガイラインだけは長さが違う
②のイラストで紹介した通り、ロゴの付近のガイラインだけテンショナーの位置が異なります。
この事を必ず確認しましょう。
⑨完成
これで完成です。
このやり方だと長さや方向が予め決められているのでほとんど調整不要で綺麗に貼ることができます。
この状態では、タープに高さがあり居住性が高く実用性に富んだモードとなります。
しかし、これではMSRらしさが足りません…
MSRらしい張り方
MSRのランデブー(アウトフィッターブラザーズ)は、立体裁断されており正しく張ることで美しい曲線を楽しむことができます。
その張り方をご紹介します。
この張り方は、⑨の通常モードからアレンジできペグの打ち直しは一切ありません。
⑩後ろの2本、先端の1本のガイラインを緩める
後ろ側の最初に固定したガイライン2本と、先端のガイラインのテンションを倒れない程度に約15〜20cmほど緩めます。
⑪ロゴ下のガイラインのテンションを強める
⑩のあとロゴ下のガイラインが緩むので、ロゴ下のガイラインを両面ともに、ピンと張るまで少し強めにテンションを張り直します。
⑫ポールを更に傾ける
ポール2本を更に角度を付けて傾けます。
⑬前後のガイコードを均等に締め直す
再度前後のガイラインを締め直します。
この時、他のガイラインも緩んでいたら締め直しましょう。
⑭完成
タープの背中部分に綺麗な鞍部が出来上がっていたら完成です。
MSRのタープは、立体裁断によりこの鞍部が出来るように設計されており、その曲線を見て楽しむ事もできます。
タープの高さは低くなるので、見栄え優先モードですが本来の設計に忠実な設営となります。
是非一度試してみてはいかがでしょうか。