TEPPAのシェルターステイクは、大型タープやシェルターが一般的になったことをきっかけに、2016年に生まれました。コンセプトは硬い地面にも確実に打てる頑丈なペグ。150tの力でプレスされたペグは、金物の町、新潟県・燕三条でなければ実現できなかった高品質で多くのユーザーに受け入れられました。
いいペグができれば、次に欲しくなるのは、いいハンマーです。モチヅキのスタッフには心当たりがありました。自分たちがイベントの設営時に使っている、古いロッククライミング用のハンマーです。
モチヅキ創業者の望月力は、谷川岳に通うクライマーでした。最初の製品は岩の割れ目に打ち込むハーケンで、このハーケンを打ち込むためのハンマーもつくっていました。大工道具の金槌を元にしたように見えるそのハンマーは、ハーケンを引き抜くときに穴に掛けられるように、ヘッドの片方が細くなっています。倉庫には、この形状が違うものがいくつも残っていました。もはや確かめることはできませんが、より良いものを作ろうという当時の試行錯誤の名残でしょう。
モチヅキのスタッフは、会社の倉庫に眠っていたこのハンマーをイベントのたびに持ち出して使っていました。ですから、ハンマーをつくろうという話が持ち上がったときに、ごく自然に昔のハンマーをモチーフにしようというアイディアが生まれました。自社のルーツでもあるハーケンとともにあったハンマーは、TEPPAのラインナップとして、なくてはならない物のようにも思えます。
ベースキャンプハンマーの開発はこうしてスタートしました。新たにデザインしたヘッドには穴を空け、ペグを引っ掛けたり、カラビナを掛けて吊るしたりすることができます。先端は、今度はハーケンではなく、ペグを引き抜きやすいカタチです。深く刺したペグの頭と地面の間に差し込んだときにうまくテコになるよう、かすかにカーブさせています。側面には、モチヅキから見える粟ヶ岳の稜線を描きました。
真っ赤に溶けた鉄を鋳型に流し込む。
製品化は、三条で工具や刃物の製造を手がける小林工具製作所とともに、協力会社の力も借りて進めました。ヘッドは高硬度ダクタイル鋳鉄。ねずみ鋳鉄と呼ばれる通常の製法に比べて炭素量が多くなり、硬く、強度が高いのが特徴です。柄には樫を使用。柄はTEPPAの鉈と同じマサコー山口木工で作っているので、並べたときにもしっくりと調和します。
握ったときのバランスがいいハンマーは、振りやすく、ヘッドの重みを無駄なく打撃力に変えてくれます。硬い地面でも安心して使えるペグとハンマーがあれば、キャンプはもっと快適になります。

製品の精度を決める緻密な金型。
これを元に鋳型をつくり、そこに鉄を流し入れて固める。

1組の鋳型から、プラモデルのパーツのように繋がった8つのヘッドができる。

切り離してバリを取ったら刻印を打つ。
このあと塗装を行ない、柄を取り付けて完成。
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