秋も深まり、外遊びがいちばん楽しい季節になってきた。
そんなある日、地図を眺めていて思わず二度見してしまう名前の山を発見。
標高は低いが、名前のインパクトがフジヤマ級!!
これは気になる…。よし!登って確かめに行こうじゃないか。
文・牛田浩一 写真・山本 智
毎年11月に入るとソワソワし始める。11月後半から“鮭釣り”が始まるからだ。日本で鮭を釣ることは原則禁じられているが、鮭が遡上する各河川で行われる「鮭有効利用調査」に応募し当選すれば、調査員として釣りをすることが認められている。
新潟県では三面川・荒川・五十嵐川で釣ることができる。筆者は6年ほど前から三条市を流れる五十嵐川で鮭釣りをしているが、新潟で鮭といえば“鮭のまち村上市”だ。同市を流れる三面川は鮭の文化・歴史は深く、イヨボヤ会館(“イヨボヤ”は村上の方言で鮭を意味する)という博物館があるほどだ。
いつか行ってみたいと思っていたので、周辺を調べていると山形県との県境に気になる山を発見、標高555mの日本百低山のひとつであることがわかった。低山ながら日本男児の心くすぐる“日本国”という名の山!よし!今回はこの山に登って、鮭を喰らおう!
因みに名前の由来は諸説あり、日本国発祥の地という説も…。書き出すと長くなるため、気になった方はぜひ調べてみてほしい。
11月中旬、前日まで雨が続いたのが嘘のように晴れ渡った。冬の間ほぼグレーな日が続く新潟において非常に貴重な青空!自称“晴れ男”の威厳を保つことができた。
低山とは言え、熊さん対策として熊スプレー“カウンターアソールト”を腰に装備して登山開始!
山頂には展望台があり、日本海·鳥海山·月山·朝日連峰を見渡すことができる。
さて、腹も減ってきたのでそろそろランチタイム!今回のランチはB.C.FOODの「トレイルそば」。トッピングはフリーズドライの大根おろしと納豆(!?)、青ネギ、そして途中の商店でGETした「鮭中骨水煮」なる缶詰!
せっかく村上の山に登るのだから、鮭は外せない。MSRウィンドバーナーで水を手早く沸かしてお湯を注ぐ。SHŪHŌの「フードネスト(レギュラー)」にインサートして4分待てば出来上がりだ。フードネストを使えば、そばを最後まで熱々で堪能できる。それではさっそく実食!
下りは蛇逃峠からは蔵王堂コースをチョイス。蔵王堂コースの登りはほぼ直登に近く足試し向きだが、小俣コースの方が気持ちがいいので、下りでの利用をお勧めしたい。
蔵王口から駐車した小俣口までは車道歩きとなるが、この道は越後城下町・村上と庄内地方を結ぶ旧出羽街道。途中には宿場町・小俣宿があり、屋号の書かれた看板が軒先に掛けられた情緒ある街並みを歩くことができる。登頂証明書の発行処もこの宿場内にある。
下山後の心地よい疲労感に浸りながらイヨボヤ会館へ。大きな鮭の看板が目に入り、俄然テンションがあがる!
館内では三面川と鮭にまつわる歴史や文化を学ぶことができ、産卵からふ化するまでの様子も観察できる。平安時代には鮭を朝廷に献上していたというから驚きだ。
なかでも一番テンションがあがったのは、水槽の中を泳ぐ鮭の姿!あと少しであの鮭の強烈な引きを楽しめると思うと落ち着かない!
イヨボヤ会館を堪能した後は、創業200年以上という老舗「うおや」さんへ。色々お話を伺っているとご厚意で“干し上げ”を見せて頂けた。
お店の2階で仕込み・塩抜き・干し上げを行っており、この時はまだ数は少ないが逆さ吊りにされた鮭が寒風に晒されていた。この干し上げで旨味がギュッと凝縮され、熟成された旨味と独特の風味の“塩引き鮭”ができる。
ひと通り工程を拝見したあと、再び1階の店舗に戻り、お待ちかねのお買い物タイム!
切り身や酒びたし(塩引き鮭を半年寒風で乾し上げ、酒を少しかけて味わう、酒飲み垂涎の逸品)、鮭とばスライス、そして店舗限定の“塩引き鮭の中骨”を購入!
村上のお正月は鮭がつきものではあるが、美味しすぎて正月を待たずしてあっという間に無くなってしまった。。酒も米もいくらあっても足りない!
今回は新潟下越・村上を一部ではあるが満喫させてもらった。村上には笹川流れや以東岳に村上城址、そして海鮮に村上牛(食べたかった!)など、まだまだ魅力が付きない。また季節を替えて訪れたい。


















