【MSR】海外で使えるストーブは?燃料は何が使える?

海外での冒険に出かけるなら、ヒマラヤでトレッキングしたり、アルプスでバイクパッキングしたり、パキスタンでハイキングしたりするときは、ギアの選択に気をつけないといけません。特にストーブの種類は重要です。ストーブ自体は気に入ったものを飛行機に持ち込めますが、燃料は基本的に持ち込めないからです。
現地で使える燃料をどう調達すればいいのかと悩むかもしれませんね。

海外でストーブの燃料をどう調達するの?どのような燃料が使えるの?

どのストーブを持っていくか決めるときには、色々なことを考える必要があるでしょう。旅行先の地域や期間や季節などが影響します。行く場所のことをしっかり調べることも大事です。ここでは、大好きなストーブを海外に持っていくときに知っておくべき基本的なことを紹介します。

以前は入手が困難な場合もあったガス缶は、今では世界中で色々なところで売っています。海外では北米だけじゃなくて、ヨーロッパでもたくさんあります。
だから、アルプスでULトレッキングをするなら、効率的なガスストーブのウィンドバーナーを持っていくのが賢明な選択です。

でも、発展途上国や人気のない場所や補給が難しい場所に行くときは、マルチ燃料ストーブが世界中の旅人にとって最高の選択です。どの地域に行っても、XGK EXウィスパーライトインターナショナルのようなストーブに使える燃料が簡単に見つかります。

ガスカートリッジ:燃料の入手可能性とオプション

Photo by Eric Larsen

ガス缶(ブタン、プロパン、またはその混合物)はよく売っていますが、どこにでもあるわけではありません。北米やヨーロッパやパタゴニアやネパールのクンブ地方みたいな観光や登山の人気スポットでは、ガス缶が買えると思います。アウトドアショップが見つからなくても、ホームセンターやガソリンスタンドやコンビニで探してみてください。最近のガス缶はほとんどが標準的なねじ式のバルブを使っているので、互換性の問題は昔ほどではありません。

ガス缶が買えると思われる地域は以下の通りです

  • 北アメリカ
  • パタゴニア
  • ヒマラヤ
  • パキスタン
  • イスラエル
  • ヨーロッパ
  • 南アフリカ
  • 中央アメリカの一部

再充填されたキャニスターを購入することがないよう、信頼できる供給元から購入しましょう。キャニスターに100%プロパンが充填された危険な話を聞いたことがありますが、ほとんどのキャニスターはその圧力に耐えられるようには設計されていません。

MSRのキャニスター型燃料ストーブには、専用のMSR IsoProが必要です。MSR IsoProキャニスターは世界中で販売されています。

液体燃料: 入手可能性とオプション、国際的な燃料の名称

Photo credit: Emily Polar

ガス缶同様、伝統的なキャンプ用液体燃料(MSRのSuperFuelなどのホワイトガソリン)は、ほとんどの先進地域のアウトドアショップ、金物店、ガソリンスタンドで見つけることができます。しかし、未知の世界に向かうのであれば、以下の燃料のいずれかに頼ることになる可能性が高いでしょう。それぞれに長所と短所があるので把握しておく必要があります。次に簡単な概要を紹介します。そして、世界中の液体燃料の名称と日本語名の比較表と一般的な入手可能性のリストを見るには、一番下の表をチェックしてください。

灯油(ケロシン)

灯油は世界の辺境の地であっても、市場や商店で必ず見かける燃料です。その品質や精製度は地域によって大きく異なり、汚く、臭く、火がつきにくいこともあります。しかし、灯油は安価で広く出回っているため、世界各地を放浪する多くの人々が頼りにしている燃料です。

軽油(ディーゼル)

多くの場合、軽油はホワイトガソリンよりも入手しやすいです。しかし残念なことに、灯油のように品質にばらつきがあり、悪臭を放ち、ストーブをすぐに詰まらせてしまいます。エクスペディション用のXGK EXストーブは、市販のどのストーブよりも軽油に強く、このような汚れた燃料でもメンテナンスが少なくて済みます。

レギュラーガソリン

ガソリンは、海外でも各地にガソリンスタンドがあることから、万が一の時の燃料として当然と候補に上がりますが最終手段と考えてください。ケロシンよりも高温で燃焼するものの、バックパッカー用ストーブの過熱プロセスによって、ガソリンに含まれる添加物や不純物がすぐにストーブを詰まらせてしまうなどの欠点があります。

ガソリンストーブが不調の時のメンテナンスはこちら

変性アルコール/スピリッツ

蒸留酒を燃やすには専用のアルコールストーブが必要で、一般的な「液体燃料」ストーブの燃料には該当しません。アルコールストーブはしばしば自家製で、超軽量であるため、ファスト&ライト派に好まれる。

もちろん、ストーブの燃料には他にも選択肢がありますが、あなたが海外で遭遇する可能性が高いのはこれらの種類です。旅に出る前に、自分のストーブが使える燃料の種類を把握しておくと、最寄りの町から何キロも離れていて使えない燃料があるという事態を避けることができます。

海外の燃料対訳表

燃料名の対訳については、表を参照してください。

この表に載っていないストーブ用燃料の情報があれば一番下のコメント欄で教えてください!

オーストラリア

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンshellite
灯油kerosene
軽油diesel
レギュラーガソリンpetrol
ジェット燃料AV gas, jet al

ベルギー

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンwasbenzine
灯油petroleum
軽油diesel
レギュラーガソリンloodvrije benzine
ジェット燃料kerosine

デンマーク

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンrenset benzin
灯油petroleum
軽油diesel
レギュラーガソリンbenzin
ジェット燃料fly benzin

フランス

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンessence “c”
灯油petrole, lampante
軽油gazole
レギュラーガソリンessence normale, essence sance plomb
ジェット燃料carburéacteur

ドイツ

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンreinigungsbenzin, kocherbenzin
灯油petrol
軽油diesel
レギュラーガソリンsuperbenzin (bleifrei)
ジェット燃料flugbenzin, AV gas, kerosin

オランダ

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンwasbenzine
灯油petroleum, lampenolie
軽油diesel
レギュラーガソリンloodvrije benzine
ジェット燃料kerosine

イスラエル

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンdelek lavan
灯油neft
軽油diesel
レギュラーガソリンdelek natul 95, delek natul 98
ジェット燃料jet fuel×

イタリア

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンbenzina bianca
灯油kerosene
軽油gasolio per autotrazione
レギュラーガソリンbenzina per autoveicoli
ジェット燃料jet fuel×

アメリカ

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンWhite Gas
灯油Kerosene
軽油Diesel
レギュラーガソリンAutomobile Gas
ジェット燃料Aviation (AV) Gas

スペイン

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンbecina blanca, solvente
灯油keroseno, petroleo
軽油gasoleo automocion
レギュラーガソリンgasolina automocion
ジェット燃料keroseno aviacion

スウェーデン

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンren bensin, industri bensin
灯油fotogen
軽油diesel
レギュラーガソリンbilbensin, blyad, blyfri
ジェット燃料flybensin

スイス

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンreinbenzin, fleckenbenzine
wundbenzin
灯油petrol
軽油diesel
レギュラーガソリンsuperbenzin, bleifreibenzin
ジェット燃料gasflugbenzin, AV gas,kerosin

台湾

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリン去漬油
灯油煤油
軽油柴油,超柴
レギュラーガソリン98,95,92汽油
ジェット燃料×

イギリス

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンwhite gas
灯油paraffin
軽油diesel
レギュラーガソリンpetrol
ジェット燃料aviation fuel×

タイ

日本名翻訳入手可能
ホワイトガソリンน้ำมันเบนซิลขาว
灯油ก๊าด
軽油ดีเซล
レギュラーガソリンแกโซฮอล 91,แกโซฮอล95,เบนซิน91,เบนซิน95
ジェット燃料×
記事を共有: