ライトニングアッセント ~男性が女性用モデルを使えないの?~

男性の方が女性用モデルを使えますか?検討しているんですが。と、よくお問い合わせをいただきます。
結論で言えば、「ブーツに合えば使える」ということになりますが、実際に男性用ブーツを女性用モデルに装着し試してみました。

女性用モデルを使いたい理由
・男性用モデルと比べ幅が2cm狭いので、歩きやすそう
・男性用モデルよりも軽量だから 1.84kg/1.71kg(22インチ比較)
・女性用モデルでも十分に浮力がありそうだから
・体格が小柄だから

以下、男性用ブーツ26.5cm(スノーボード用)の場合の比較になります。

男性用モデル
女性用モデル

1番重要なポイントはヒールリフターの位置です。女性用モデルは約2cmほどつま先側に位置しています。リフターが土踏まず側に近づくほど、リフターにしっかり荷重がかかりにくく、歩行時のバランスが悪くなります。

女性用モデルは上から見てもリフターの位置が少し上側にあります。バインディングも一回り小さいことがわかります。
ヒールストラップの長さに余裕があります。
ヒールストラップの長さに余裕がありません。
フックを留めるホールが19ヶ所
フックを留めるホールが16ヶ所

女性用モデルはバインディングのサイズが小さいため、ストラップの余裕がありません。雪の中ではグローブを装着したまま引っ張ることが多いので長めの方が扱いやすいと思います。また赤いストラップのホールも19と16で3つ女性用モデルは少なく、長さも2.5cmほど短いです。元々男性用モデルのストラップの長さが、もう少し長ければなと思うところがある中で、女性用モデルはより短いため、ここも扱いやすさに違いはあると思います。

27cmの登山靴でも試してみました。

今回の検証から言えることはブーツの種類によって、装着時のポジションが若干違うと思いますが、男性用ブーツで使用したい場合、まず25㎝以上のブーツはおすすめできないと思います。

判断に迷う25㎝サイズは現物を装着してリフターを立てて当たる位置、フロントとヒールストラップの長さなど、確認し、問題ないと納得したうえでご判断ください。かかとの真下に近いほど安定します。

短時間のハイキング程度では感じないかもしれませんが、長時間の雪山登山・バックカントリーの場合、サイズが合っていないものを使うと、バランスが悪いことで徐々に疲労が蓄積します。また、リフターの当たるポジションが悪いと荷重がしっかりかからないため不整地やトラバースでは安定感にかけることになります。ハードユーザーやシビアな場面が想定される場合はなるべくリスクは減らしたいですね。

逆に男性用ブーツで24㎝ぐらいの方は、むしろウィメンズモデルの方がブーツサイズ的にはマッチすることになります。

MSRスノーシューは耐久性もあり、パーツ交換やメンテナンスを行えば10年以上使用できるスノーシューです。長く愛用できるギアですから、安全な冬山登山・バックカントリーのためにご自身の体格にあったモデル選びをおすすめします。

MSR

ライトニングアッセント22

重量:1.84kg

MSR

ライトニング アッセント22 女性用

重量:1.71kg

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