MSRのテントはすべて、品質と性能の厳しい基準に従って設計・製造されています。数十年にわたるテント設計の経験から、MSRのテントはどれを選んでも間違いないと自信を持って言えます。しかし、バックパッキングテントがいくつもある中で、どれが自分に合っているのかどうやって見分ければいいのでしょうか?

初めてバックパッカー用テントを選ぶ場合でも、10個目のテントを選ぶ場合でも、自分にとって何が必要かを知ることが大切です。いくつかの簡単な質問に答えることで、あなたが探すべきスペックや機能を絞り込むことができます。

ここで、最も人気のある2つのバックパッカー用テント、ハバハバシールド2とフリーライト2について説明しましょう。共通点を説明した後、これらのテントの違いについて説明します。
そして、最終的にどちらがあなたにとって最良の選択かを明らかにしていきます。

両者は共通点は?

ハバハバとフリーライトはどちらも、春から秋にかけてトレイルや探検を好むバックパッカーや冒険家のために設計されました。1人用、2人用、3人用のモデルがあり、どちらも雨から保護するデュラシールド®防水コーティングと、前室のドアを開けたときに水が流れ落ちるのを防ぐステイドライ™雨どいを備えた3シーズン用テントです。

また、両テントとも長方形のフロアプランで、室内空間を最大限に活用し、スリーピングパッドの重なりを防ぐことができます(他のブランドのテントは足元が細くなっています)。また、両テントとも内部にケーブルポート付きの収納ポケットを備えているので、充電ケーブルやヘッドフォンなどを整理することができます。

両者の違いは?

ハバハバとフリーライトはどちらもバックパッキング用に作られましたが、この2つのモデルには、あなたに合ったものを選ぶための重要な違いがあります。ここでは比較のため、2人用のモデルに焦点を当てます。

重さ

重量は、テントを比較する上で最初に比較されることが多いですが、それは全体のほんの一部に過ぎません。ハバハバシールドは、より多くの生地、ポール、居住スペースを持ち、フリーライトより重くなります。

ハバ ハバシールド 2

最小重量 = 1,300g
総重量 = 1,470g

フリーライト2

最小重量 = 910g
総重量 = 1,060g

本当に大切なのは、重量の差に対して何が得られるか、より広々としたキャンプを体験したいのか、それとも荷物はより軽いほうがいいのか、ということです。

 Photo by Scott Rinckenberger

セットアップ
初めてバックパッカーになる人は、自立型テントと半自立型テントの違いがわからないかもしれません。

自立型
テントポールは、テント本体全体の構造を作るために設計されており、テントを完全に自立させるためのステイクは必要ありません。バックパッカー用テントの中で最も一般的なスタイルです。

ハバハバシールド

ハバハバシールドは自立型テントなので、テント本体に必要な骨組みはすべてポールのみで提供してくれます。ポールをテントの四隅にある4つのグロメットに差し込み、テント本体をポールに留めれば、基本的に設営は完了です。ペグは風が吹いているときにテントを固定するのに必要ですが、すべてのコーナーに杭を打てるような地面が見つからない場合でも立ち上げることは可能です。

フリーライト

フリーライトは半自立型テントです。つまり、テントの構造を作るために、テント本体の足側の2つの角をペグダウンして引っ張る必要があるということです。半自立型のデザインは重量を大きく減らすことができますが、テントの角をペグダウンすることができる幕営地を探さなければならないことを意味します。

半自動型テントの設営に慣れれば、自立型テントと同じように素早く設営できますが、初めての人は最初少し戸惑うかもしれません。

テント本体

ハバハバとフリーライトのテント本体のデザインは非常に異なっています。

ハバハバシールド

ハバハバシールドはよりしっかりした生地で暖かさを保ち、乾燥した夜にフライを外して眠りたい場合には生地によってプライバシーを確保することができます。短辺側、入口上にあるメッシュは湿気を逃がすことができます。また、北アルプスなどの3000m級の冷える夜にも有効です。

フリーライト

一方、フリーライトのテント本体はほぼ全面メッシュで、レインフライが切り取られるテントヘッド部には大きなパネルが悪天候から守ります。フルメッシュのインナーは軽量で通気性に優れ、厄介な虫からも守ってくれます。また、夏の暑い低山でも快適に過ごすことが可能です。

居住空間

ハバハバシールドとフリーライトの床面積はどちらも2.7㎡ですが、頭上と肩のスペースを広げる垂直の壁が多いため、ハバハバシールドの方が室内全体が広くなっています。ピークハイト(最も高い部分)は、ハバハバシールドが1.01m、フリーライトが1mですが、この数字では上の図でもわかるようにテントのシルエットの違いはほぼありません。しかしながら、フリーライトはテント本体の構造を作るポールが少ないので、壁と中心線は、特に足元でより劇的に傾斜しています。従って、背の高い人はフリーライトの頭上空間は少し狭く感じることでしょう。

耐久性(生地)

テントの耐久性は、生地とポールで決まります。テントの生地の重さはデニールで表され、数字が大きいほど生地が厚く、耐久性があることを示します(ただし、実際はそれほど単純な話ではありません。) ポールの素材とデザインは、強度、耐風性、全体的な重量を決定するのに役立ちます。

ハバハバシールド

ハバハバシールドは、少し重量があっても構わないというバックパッカーのために設計され、20Dリップストップナイロンを採用しています。この生地は重量と耐久性のバランスが取れており、あまりデリケートに扱う必要がないのが良いところです。また、防水コーティングにエクストリームシールドを採用しているので生地の寿命がフリーライトの理論値で3倍長くなります。

フリーライト

フリーライトは、パックの重量を最小限に抑えたい人のために、耐久性よりも軽量性を優先した15Dリップストップナイロンを使用しています。耐久性よりも軽量化を優先した15Dリップストップナイロン製で、丈夫ではありますが、ハバハバシールドに比べると扱いに注意が必要です。

耐久

耐久性(ポール)

また、テントポールは様々な素材から作られています。

ハバハバシールド

ハバハバシールドに使用されているイーストン・サイクロン(Easton® Syclone™)ポールは航空宇宙産業用の複合材料でできており、風の強い厳しい条件下でもほとんど壊れることはありません。また、ハバハバシールドのポール構造は、風に対する安定性と強度を高め、荒天が予想される場合や稜線で幕営する場合には最適な選択肢となります。

フリーライト

フリーライトはDACブランドのNFLポールを使用しており、丈夫で超軽量なアルミニウムで作られているため、耐久性を保ちながら軽量化することができます。セミフリースタンディング設計でポールの本数を最小限に抑えたフリーライトのポール構造は、悪天候にも強いですが、強烈な風にはハバハバシールドほど耐えられないかもしれません。

 Photo by Scott Rinckenberger

結論

テントに対してできるだけ多くのシナリオに対応できる幅広い汎用性を求めるなら、ハバハバシールドを選びましょう。

卓越した重量対スペース性、セットアップの容易さ、耐候性により、週末のキャンプから北アルプスの稜線まで、あらゆるアドベンチャーに適しています。適切なスリープセットアップを行えば、3シーズン用のハバハバシールドを穏やかな積雪期でも使うことが可能です。

Hubba Hubba Shield 2

ハバハバシールド2

価格:¥68,200(税込)
最小重量:1300g
総重量:1470g
自立:○
ガイコードポイント:4
収納サイズ:46x11cm

居住空間や3シーズンのプロテクションよりも荷物の重さを重視するならば、フリーライトを選ぶとよいでしょう。

居住性と耐候性に優れる一方で、軽量化を第一に考えた設計になっています。ロングトレイルなどで距離を稼ぎたいときは、その軽量性に感謝するでしょうし、キャンプ地に着いてからはその軽量性に似つかわしくない十分な快適性に驚くことでしょう。

Freelite 2

フリーライト2

価格:¥59,400(税込)
最小重量:910g
総重量:1060g
自立:◯
ガイコードポイント:4
収納サイズ:46×11cm

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By Ashley Brown

Ashley Brownは作家であり、12歳のときにパシフィック・ノースウエストに深く魅了されたバックパッカーです。幼少期の愛読書は「My Side of the Mountain」。2015年、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)のスルーハイクを完走。シアトルにボーイフレンドと2匹の長毛ダックスフントと多すぎる道具と一緒に住んでいる。寝ているときに足がピクピクする。